ウズベキスタン Great Silk Road 2000km
4日目: 砂漠の中のホテル~ヒバ 166km
今日は折り返し地点のXiva(ヒバ)まで行ってゆっくり観光でもして休もうと思います。 ここまで、840km。 日時は9/20の午前6時です。 ここの地点でのタイムリミットは10km/hなので、今日の19:00です。 まだ、11時間ほど貯金がある状態です。 ヒバは約1000km地点なので、9/21の11:00がタイムリミットです。
PBPでは折り返しのブレストの到着時刻が42時間を過ぎていると完走は難しいとかいわれますが、200時間制限の場合はだいたい93時間、9/21の午前4時にあたります。 それに比べると十分完走圏内ではありますが、さて、その理論は2000kmでは成り立つのでしょうか。
朝起きてトイレを探すと、外に出た少し離れた場所にありました。 薄いパジャマのまま出たので、朝はかなり肌寒かったです。 ここまでに寄ったトイレはすべて外にありました。 どうやら、トイレは外に設置する文化のようです。
トイレの近くの建物でたくさんの人が朝食を食べていたので、そこに混じって朝食をいただきました。 手ぶらで出かけたので、写真なしですが、ノン(パン)とゆで卵、ソーセージでした。 周りはこれから仕事に行く人たちのようで、ホテルに付いていた朝食なのか、作業員の方達の朝食なのかよくわかりませんでしたが、普通にもらえたので気にしないでおきます。
出発準備をととのえて、さぁ、出発です。

ホテルはこんな感じでした。

右の方に朝日が昇ってきています。

今日も左側の西の方に進みます。

出発して数分で、また、砂漠の景色に戻ります。
このあたりでは、砂漠の中にも少し集落もあるようです。

町の真ん中にはモスクも見えます。

今日は完全に平坦ではなく、少しですがアップダウンがあります。

まっすぐな道をひたすら走ります。
横に目をやると、砂に描かれた風紋がきれいです。

岩がゴロゴロしてたりもします。

時刻は午前9:30。出発から50kmです。 スタッフのオススメのレストランが対向車線に見えてきました。
途中GoogleMapに載っていたお店は存在しませんでしたので、ここでご飯にします。
ガードレールを乗り越えてお店に入ります。
トイレはここでも外の離れたところにあります。

川の向こうはトルクメニスタンです。

店の中はこんな感じで、謎の噴水もあって豪華な感じです。

魚がメインのお店のようだったので、魚料理とラグマン(うどんみたいなの)をいただきます。

しばらくすると、Denisが入ってきました。 すごい!! すでに、110km先のXivaを折り返してここまで来たようです。

向かい風に疲れたとのことなので、こちらはここから追い風を期待しましょう。
Denisの自転車。 かなり軽装ですね。

なんだかんだ、1時間15分くらい滞在していたみたいです。 ま、魚をさばいて焼くのは時間がかかりますね。
再び、ガードレールをまたいで出発です。
砂漠区間は車も少なく快適だったのですが、このあたりに来ると、なんとなく車が増えてきた気がします。 あいかわらず、ギリギリのところを通って行きます。
しばらく進んで、メインの道路のA380からは外れて、Xiva(ヒバ)の方へ向かいます。
ここからは、対面通行です。 路面も少し悪くなったようです。

アップダウンやカーブが懐かしいです。

ふと、対向車線に目をやると、自転車の人が走ってきます。

おーー。Olegです。

彼は、真夜中にXivaに到着して、6時間だけ滞在して折り返してきたそうです。 僕は、夕方6時くらいに着いてゆっくり観光するつもりだと話したり、この先大きな橋を越えたあと路面がめちゃめちゃ酷くなること、夜のXivaはとても美しいこと、などを教えてもらいました。 この先も、お気を付けて!

しばらく行くと、何やら渋滞しているので、前の方まで行って状況を確認します。
どうやら、橋は電車と車の共用で、電車が来るので通過するのを待っているようです。

だいぶ時間がかかるようで、みなさん、車から出てわいわい会話を楽しんでいます。

僕も座ってのんびり休憩です。

例によって、自転車に興味を持った人たちが集まってきます。

橋を渡るとお店があったので休憩です。 ここからXivaまでは、砂漠ではなく普通の町や町と町の間の道路です。

道路が本当にひどいです。 こういうのが80kmほど続きます。
空気圧を調整して、前37PSI、後ろ43PSIくらいで比較的スムーズに走ることができるようになりました。
お店もたくさんあるので、ソフトクリームの下半分みたいなやつをいただきます。 これはこれでおいしかったです。

別のお店ですが、怖そうなアイスもいただきます。 道が悪くてテンションが上がらないので、アイスばかり食べています。

中は形は悪いですが、おいしいチョコがけのバニラアイスでした。

ついに、「XIVA」の文字が見えてきました。

周りは綿花畑です。

なにやら城壁が見えてきましたが、Xivaの町はまだもう少し先です。

街中に入ると一気に交通量が増えました。 正面に見えるのがXivaの鉄道駅です。

駅です。

きれいなモスクもありました。

アミューズメントパークのようなものもありました。 このあたりに、おいしそうなプロフのお店があったので、寄ろうかと思ったのですが、なんとなく先を急いでチェックポイントを目指しました。

突然現れた城壁が、チェックポイントです。

パチリッ。 17:11の到着です。

まるで、異世界アニメで王都にやって来たような感じです。 アニメだと、王都に入るのに門があって、通行証を見せろだとか門兵と一悶着してから入るのですが、ここはどうなんでしょうか。
ありました! 門兵もいますよ!

もちろん通行証など必要なく、記念撮影です。

門をくぐりながら城壁の中を見るとこんな感じです。

城壁の中はこんな感じです。
きれいな建物などがいっぱいです。
まずは、ホテルにチェックインして、観光と夕食にします。

さて、ぶらぶら出かけるとします。
すもう?!

バザールではいろいろなおみやげが売られています。

暖かそうな帽子がいっぱいです。

なかなかに美しいです。

塔もあります。

夕食にします。 有名なレストランは時間が少し早いせいか、席は空いてても全て予約で満席だそうで入ることができませんでした。 さっき、城壁の外のお店で食べてきたらよかったと少し後悔しましたが、ぶらぶらしていると、空いているレストランもありました。

ずっと口がプロフの気分なので、プロフを食べました。

水餃子のようなものもいただきます。

塩分のあるスープとご飯、自転車で疲れた体には最高の組み合わせです。
おなかもいっぱいになったので、ぶらぶら歩いてホテルまで戻ります。

城壁内はイチャンカラというそうです。

ホテルで洗濯機を借りようとしたら、洗濯して干しておいてくれるそうで、お願いすることにしました。 助かります。 朝食は8時くらいからだそうなので、朝6時ごろ出発しようと伝えると、ここでもお弁当を作ってくれそうでお願いしました。
時刻はまだ夜8時くらいです。Olegが夜景がきれいだと言ってたので夜も観光しようと思っていたのですが、いざ到着してみるとだいぶ疲れているようです。 ここは、ゆっくり体を休めて、後半戦に備えることにします。
明日はホテルがありません。昨日約束したレストランで寝る予定ですが、どうなることやら楽しみです。 遅く到着して誰もいなくても困るので、5時に起きて6時ごろ出発することにします。
20:30就寝です。8時間半くらいたっぷり寝ます。
おやすみなさい。
Zzzzzzz
しばらくして目が覚めました。 夕食の香辛料が効いているのか、砂を吸い過ぎたのか、鼻水が出て目が覚めました。 ティッシュを枕元に移動して、再び、おやすみなさい。
4日目: 移動距離: 166km (計 1006km)
