韓国ブルベ KOREA2030 (2030km)


事前準備 出発まで

KOREA2030との出会い

Facebookのタイのブルベのグループでこの大会の存在を知りました。 獲得標高が多いので、どうしようか悩んでたところ、日本の変態レジェンド林さんから背中を押されて申し込むことにしてみました。 蓋を開けてみると、背中を押した人たちは誰も参加してなかったんですけど・・・。

申し込み

申し込みはKorea Randonneursのページから会員登録をして申し込むことが出来ました。 参加資格として、2022年の1000km以上のブルベの完走者か2023年のSR取得者ということだったので、昨年のLRMの記録をメールで送ることで承認してもらいました。 参加枠は150人だったのでエントリー峠に参加しましたが、後で聞いたところ、韓国人が150人で外国人枠は別途開かれていたそうです。

葛藤

申し込んだ後、4/29から本州縦断1900kmのブルベに参加しました。 想像していたより疲れたのと、途中事故に巻き込まれた友人を複数見て、本州縦断直後はこれの参加をやめる方向で調整していました。

韓国は観光等で電車やバスを利用して何度も行ったことがありますが、僕の中のイメージとしては車の運転がごちゃごちゃしていて危険な印象でした。 タクシーなどに乗っていても、突然割り込んできて、前は「入れてもらうぜ、ププーッ」、後ろは「早よ行けよ、ププーッ」、「おうよ、ププーッ」、というイメージです。

青森の路面の悪い道路を走った直後でもあり、いろいろと交通事故や走りにくさについてネガティブな気持ちが増していました。 韓国のモーテルの予約アプリの会員登録ができなかったり、1日目にいい距離のところに宿がなかったり、どんどんモチベーションが下がります。

開催の日も近づいてきたころ、せっかく航空券も取ったので、スタートだけでも見に行くかとか、同日開催の同じスタート地点の200kmに参加してみるかとか、考えていました。 帰りの航空券を変更できるか見てみたところ、予約時点からは価格が上がっていて、片道の変更に、元々の往復運賃と同じくらい必要な状態で、日程短縮計画もいまいちです。

でも、どうせ200kmとか走るために無駄なお金かけるなら、結局2000km走っても同じよね、と思い始めたので改めて懸念事項を調べてみました。 韓国の宿予約アプリはAgodaやTrip.comなどと連携していて、韓国のネイティブアプリを使わなくてもよさそうなことがわかりました。 検索してみると、1日目は少し長いですが340kmくらいまで行けば宿はありそうで、逆に1日目を長くすることによって後半スムーズに進められるような気がしてきました。

そして、背中を押す出来事が立て続けに起きます。 タイの2020kmブルベで知り合った韓国人のチェ・ヒョンジュンさんから数年ぶりにメッセージが来ました。「釜山に来るんだって? 僕も参加するよ!」 同じ日、タイの友達からメッセージが来ました。「友達がKOREA2030行くらしいよ」

なにかくすぶっていたものが、一気に繋がり始めました。

最後に残る懸念点は安全性です。 うだうだしていても仕方ないので、韓国在住日本人の奥西さんや韓国人のブルベ友達などに率直に聞いてみました。 回答は全員同じで、田舎に車なんてほとんどいないし、車が追い越すときも十分間を取って追い越すから安全だ、ただし、脇道から右折してくる車にだけは注意しろ、とのことでした。 むしろ日本より安全だということで、参加することに決めました。

走行計画

一部のチェックポイントはリゾートなどになっていて予約すれば泊まれるところもあるようなのですが、タイのように仮眠所というようには設定していないようだったので、全行程予め宿を予約しました。

day 宿泊地 距離 総距離 獲得標高
1日目 순천(スンチョン 順天) 340km 340km 3791m
2日目 완도(ワンド) 234km 575km 2819m
3日目 정읍(チョンウプ) 234km 809km 1943m
4日目 당진(タンジン) 265km 1074km 1995m
5日目 광명(カンミョン) 253km 1327km 1779m
6日目 태기산(デギサン) 188km 1515km 2606m
7日目 울진(ウルジン) 201km 1716km 2474m
8日目 영천(ヨンチョン) 212km 1928km 2617m
9日目 부산(プサン) 102km 2030km 693m

というような予定です。

1日目は山が多いし距離も長いけど1日目だからと覚悟するとしても、2日目、6日目、7日目、8日目が意外と登るので要注意です。

出発

さて、目覚ましが鳴らずに寝坊しました。 めちゃヤバいです。 飛行機のチェックインは終わっていますが、大きな自転車を預けて運んでもらわないといけません。

出発1時間前の締切時刻はすでに過ぎてしまっていましたが、なんとかねじ込んでもらえました。 成田空港と大韓航空のみなさま、ありがとうございました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません・・・。

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